なぜ今「LOHAS」が注目されてきているのか?
それは@地球の異変A地球を消費しつづけているというところから来ています。
@の地球の異変ですが、最近は異常気象が続いています。ニュースでもよく取り上げられています。
日本でも2004年には、台風が10回も上陸する、真夏日も過去最高となるなどさまざまな気候変動が記録されています。
世界規模においては、もっと驚くような大異変が発生しています。
2005年の南ヨーロッパの熱波・干ばつによる森林火災の多発や、アメリカ南部を襲ったハリケーン「カトリーナ」などが記憶に新しいです。
また、地球の平均気温は20世紀中に0.6度上昇し、海面の水位が0.1〜0.2メートル上昇しています。
温暖化の原因は、人的原因がほとんどで、森林を伐採し、エネルギーを消費するために化石燃料を燃やし続けたことなどが原因で地球全体の温度を上げているということです。
2100年には、気球の平均気温が1.4〜5.8度上昇して、海面も9〜88センチ上昇するという予報も報告されています(IPCC第三次報告書)
Aの地球を消費し続けていることについては、私たちは、地球の生産能力を上回った消費を続けているそうです。
森を必要以上に切ってしまい、二酸化炭素の吸収が追いつかない。
私たちは、一年間で地球の1.2個分を消費している計算になるそうです。
(エコロジカル・フットプリントの計算による)
このまま消費し続けていると、地球への負担が増えて、温暖化がますます進行して生物種が失われていくことに対してエコプロダクツの世界的なリーダーである東京大学の山本教授が警鐘を鳴らしています。
地球のあらゆるところで様々な動植物が絶滅の方向に向かっていて、その速度は過去の1000倍の速さになるそうです。
また、二酸化炭素の吸収源となる森林の減少も顕著になっています。
1990年年から2000年の間に日本の面積の2.5倍にあたる森林が減少したそうです。
地球の資源は限りがあるのに、まるで湯水のように無限であるかのように使用しているのが現状です。
「地球の生態系が、将来世代の持続性を支え切れない危険性があるほど、人間活動は地球の生命維持システムの本来機能に負荷を与えている」(国連ミレニアム生態系評価2005)というところまできているということです。
LOHASという暮らし方が注目されているのは上記の2点が重要なものになっています。
もし今のまま暮らしていけば、次世代の子供たちが大きくなったときに、自然が残っているかどうか、同じ場所に住めるのかわかりません。
このことを今から考えて、次世代の子供たちも地球の恩恵を受けられるように、持続可能な開発をしていきましょうという「サステナビリティ」という考え方が生まれてきたわけです。
「LOHASは時代の必然である」と山本教授も言われているように、次世代につなげていく持続可能な暮らし方は、地球そのものが求めているものです。